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空き家相続は改正で変わる!2024年4月から始まる新ルールと知っておくべきこと
不動産コラム
2024.10.09
相続登記の義務化や空き家対策に関する改正法が施行されることにより、空き家の相続や売却を検討されている方は、これまで以上に注意が必要です。
本記事では、2024年4月からの新ルールを解説し、相続登記や空き家売却に関する手続き、注意点などを説明します。
将来、空き家を相続する可能性のある方や、現在空き家を所有している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
□空き家相続改正で変わる!2024年4月から始まった新ルール
2024年4月から、空き家相続に関する法律が改正され、新たなルールが導入されています。
今回の改正では、特に注目すべき点は以下の2点です。
1: 相続登記義務化
2024年4月1日以降、相続によって不動産を取得した場合は、相続登記を行うことが義務付けられます。
相続登記とは、亡くなった方の不動産を相続人が自分の名義に変更する手続きです。
これまで相続登記は義務ではなく、任意で行うものでした。
しかし、相続登記がされないまま放置されるケースが増加し、所有者不明の土地や建物が増加していることが社会問題となっています。
そのため、相続登記の義務化が決定されました。
2: 空き家対策に関する法改正
空き家対策に関する法律も改正され、空き家の所有者に対して、より厳しい規制が課されるようになります。
具体的には、空き家の所有者が、適切な管理を行わなかった場合、行政から指導や勧告を受け、それでも改善が見られない場合は、強制的に売却や解体を求められる可能性があります。
また、空き家を所有している方は、空き家に関する情報を自治体に届け出る義務も発生します。
これらの改正によって、空き家の所有者は、これまで以上に空き家の管理や活用について責任を負うことになります。
今回の改正によって内容が大きく変更されますので、「知らなかった」とならないようにしてくださいね。
□空き家相続の登記はなぜ義務化されたのか?
相続登記義務化の背景には、いくつかの問題点があります。
以下の三つについて解説します。
・所有者不明の土地や建物の増加
・相続トラブルの発生
・不動産取引の阻害
1: 所有者不明の土地や建物の増加
相続登記がされないまま放置されると、所有者が不明な土地や建物が増加してしまいます。
所有者が不明な土地や建物は、売却や活用が難しくなり、放置されることで、景観の悪化や防災上の問題を引き起こす可能性もあります。
2: 相続トラブルの発生
相続登記がされないまま放置されると、相続人同士で所有権をめぐるトラブルが発生する可能性があります。
特に、複数の相続人がいる場合、誰がどの不動産を相続したのかが明確になっていないと、トラブルに発展しやすくなります。
3: 不動産取引の阻害
所有者が不明な土地や建物は、不動産取引の対象から外れてしまいます。
これは、不動産の価値を下げるだけでなく、地域の活性化にも悪影響を及ぼします。
これらの問題点を解決するために、相続登記の義務化が決定されました。
□空き家の相続登記で知っておくべき注意ポイント
相続登記を行う際には、いくつかの注意点があります。
ここでは「相続登記の期限」「遺産分割協議」「相続登記をしなかった場合のリスク」「専門家への相談」の四つについて解説します。
いずれも相続登記の際には大切になってくるポイントなので、ぜひご覧ください。
1: 相続登記の期限
相続登記の期限は、相続開始の日から3年以内です。
相続開始日とは、被相続人が亡くなった日です。
相続登記を期限内に完了しないと、過料が課される可能性があります。
2: 遺産分割協議
複数の相続人がいる場合は、遺産分割協議を行い、誰がどの不動産を相続するかを決める必要があります。
遺産分割協議がまとまらない場合は、相続登記が遅延する可能性があります。
3: 相続登記をしなかった場合のリスク
相続登記をしなかった場合、様々なリスクがあります。
例えば、
・不動産を売却することができない
・不動産を担保に融資を受けることができない
・他の相続人の債権者から差し押さえられる可能性がある
・将来、所有権をめぐってトラブルが発生する可能性がある
などがあります。
4: 専門家への相談
相続登記は、複雑な手続きです。
相続登記を行う際には、司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。
専門家であれば、相続登記の手続きをスムーズに進めることができます。
□まとめ
2024年4月からの空き家相続に関する法律改正は、空き家の所有者にとって大きな影響を与えるものです。
相続登記の義務化や空き家対策に関する法改正によって、空き家の管理や活用について、これまで以上に責任を負うことになります。
相続登記の期限や注意点などを理解し、適切な手続きを行うことで、将来発生する可能性のあるトラブルを回避できます。
空き家の相続や売却を検討されている方は、専門家に相談し、適切なアドバイスを受けてください。
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