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親の死後も家の処分をしないリスクって?起こりうる危険と処分までの流れ
不動産コラム
2024.07.16
親の死後、実家をどうすればいいのか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
特に、実家を放置しておくことのリスクや、処分する際の具体的な手順について、不安を感じている方もいるかもしれません。
この文章では、親の死後に実家を放置することによるリスクや、スムーズに処分するための具体的な手順を解説していきます。
もしかしたら、放置しておくのが一番良いと考えているかもしれません。
しかし、実家を放置しておくことは、様々なリスクを伴うことをご存知でしょうか。
この記事を読めば、親の死後、実家をどうすればいいのか、具体的なプランを立てられるでしょう。
□親の死後も家を処分せずに放置するとどうなる?
親の死後、相続などにより所有した家をそのまま放置してしまうと、様々なリスクが考えられます。
放置しておくと、固定資産税や維持管理費がかかり続け、火災や犯罪に巻き込まれる可能性も高まります。
さらに、急速な劣化によって家の価値が下がり、近隣住民に迷惑をかけることにも繋がるかもしれません。
1: 固定資産税や維持管理費がかかり続ける
家を放置していても、固定資産税は毎年発生します。
固定資産税は、地方自治体が課税する地方税のひとつで、毎年1月1日時点の所有者に対して課税されます。
住んでいる人がいない状況で、活用されていない家に対しても、固定資産税を支払う必要があります。
そのため、放置している家は、大きなコスト負担となる可能性があります。
また、放置された家は行政から特定空き家として指定される可能性があり、特定空き家として指定されると、改善に対して指導などが入る場合があります。
特定空き家として指定されると、家の修繕のための維持管理費用が発生する可能性があり、これらのコスト負担もリスクになるといえるでしょう。
2: 火災や犯罪に巻き込まれる
家を放置しておくと、空き家であることが周囲に知られてしまい、不法侵入や放火などのリスクが高まります。
空き家は、不法侵入されて違法薬物の取引場所として使われたり、監禁されるといった犯罪に巻き込まれる可能性があります。
また、不審火などによる火災も懸念されます。
不法侵入者が火の取り扱いを誤って火災を引き起こしたり、放火犯に狙われたりする可能性も考えられます。
火災が発生した場合、所有者は火災に関する様々な費用を負担することになるため、大きなリスクといえるでしょう。
3: 放置することによる急速な劣化
家は、人が住むことによって自然と維持管理されています。
人が住むことにより、換気がされ、害虫や害獣の侵入を防いでいます。
しかし、人が住んでおらず長期間放置された状態だと、換気ができず、湿気がこもってカビが発生したり、木材が腐ったりする可能性があります。
また、アリやネズミなどの害虫や害獣が侵入し、建物の柱をかじってしまうこともあります。
放置された家は急速に劣化し、最悪の場合、廃墟化してしまう可能性も考えられます。
4: 近隣住民への迷惑
放置された家は、近隣住民に様々な迷惑をかける可能性があります。
例えば、ゴミが散乱したり、雑草が生い茂ったりすることで、景観を損なう可能性があります。
また、家が老朽化し、倒壊する危険性も考えられます。
倒壊した場合、近隣住民に怪我や物的損害を与える可能性もあり、大きな問題となるでしょう。
さらに、放置された家は、犯罪の温床となる可能性も高く、近隣住民の安全を脅かす存在となるかもしれません。
このように、親の死後、実家を放置しておくことは、様々なリスクを伴います。
放置することで、経済的な負担が増加するだけでなく、安全面や近隣住民への迷惑など、様々な問題が発生する可能性があることを理解しておく必要があります。
□家を処分する簡単な流れ
親の死後、実家を処分するには、まず相続手続きを経て、法的な権利を確立する必要があります。
相続手続きが完了したら、市場や自分に合った売却方法を選択し、不動産を処分します。
ここでは、一般的な「不動産仲介」を利用する方法と、「不動産買取」を依頼する売却方法の2つに大きく分けて解説していきます。
それぞれの方法には独自の流れがあり、効率的かつスムーズに実家を処分するためには、その手順を正確に理解することが重要です。
*不動産仲介で売る流れ
不動産仲介で売る流れは、大きく分けて以下の7つのステップがあります。
1: 仲介会社の選定
信頼できる不動産仲介会社を選び、契約を結びます。
2: 物件評価と価格設定
仲介会社が市場分析を行い、実家の適正な価格を設定します。
3: 販売準備
物件の清掃、必要に応じた修繕を行い、販売のための準備をします。
4: 広告と内覧
仲介業者が物件の広告を行い、買い手候補との内覧を調整します。
5: オファーと交渉
購入希望者からのオファーを受け、価格や条件について交渉します。
6: 契約
条件に合意したら、売買契約を締結します。
7: 決済と引き渡し
契約に基づいて決済を行い、物件を引き渡します。
*不動産買取で売る流れ
不動産買取は、不動産会社が直接物件を購入してくれる方法です。
不動産仲介と比べて、売却までの時間が短く、スムーズに売却できるというメリットがあります。
ただし、不動産仲介に比べて売却価格が低くなる場合があるというデメリットもあります。
不動産買取で売る流れは、大きく分けて以下の5つのステップがあります。
1: 買取会社への問い合わせ
買取会社に問い合わせ、見積もりを依頼します。
2: 物件の査定
買取業者が物件を査定し、買取価格を提示します。
3: 契約
買取価格に合意したら、売買契約を締結します。
4: 決済
契約に基づいて決済を行います。
5: 引き渡し
物件を引き渡します。
□実家をスムーズに処分するために
親の死後、実家をスムーズに処分するためには、事前に準備しておくことが大切です。
1: 相続手続きをスムーズに進める
相続手続きは、複雑で時間がかかる場合があるため、事前に準備しておくことが重要です。
2: 相続税対策
相続税対策は、相続が発生する前に計画的に行うことが重要です。
3: 不動産に関する知識を深める
不動産売却に関する知識を深め、売却方法や注意点などを理解しておきましょう。
□まとめ
親の死後、実家を放置しておくことは、様々なリスクを伴います。
固定資産税や維持管理費などの経済的な負担に加え、火災や犯罪に巻き込まれる可能性、急速な劣化による家の価値の下落、近隣住民への迷惑など、様々な問題が発生する可能性があることを理解しておく必要があります。
実家をスムーズに処分するためには、相続手続きをスムーズに進め、相続税対策を行い、不動産に関する知識を深めることが大切です。
この記事が、親の死後、実家をどうすればいいのか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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